忙しく過ごし、夜はホステルで1泊した。そしてその後シギショアラへ
向かって出発した。ブラン城を見てシギショアラへ行くのは日本人の
王道だけど、私もまぁ、ミーハーな部分が多々あるようだ。
送信者 around_brasov_and_sighisoara |
シギショアラに着いたのは23時。夜が明けるまで約8時間。ここの駅も
24時間運営らしく、カフェには「Non Stop」と書いてある。ならばと、
ここでも駅で朝まで待ってみる事にした。
カフェで売っているのはピザ、ホットドック、簡単なサンドイッチなど。
ピザが4.50レイ(180円)、ホットドックが3レイ(120円)と結構安い。
コーヒーは2.50レイ(100円)でエスプレッソやカプチーノは3.50レイ
(140円)となっている。あと忘れてはならないのがビール。500ml瓶が
3レイだった。明け方までに15レイ分を飲み食いした。
カフェは平和だ。特に変な事も起きず夜が更ける。私にとって
タバコの煙が充満しているのが苦痛ではあったが。
午前3時、店の人が椅子をテーブルの上に上げ、片付けを始めた。ふと
入り口を見ると「Non Stop」と書いてある横に3:00-4:30は閉まると
書いた張り紙がしてあった。誤算だったが仕方なく、人気の無い駅の
チケット売り場付近で時間を潰すことになった。
ホームレスかどうかわからないが大人が2人窓脇で寝ている。ブラショフ
の駅のようにベンチは無いので座ることはできない。暇なので荷物の
整理をしていると若者が2人やって来た。最近は雰囲気でわかるが、
この2人は単にアジア人に興味があって来たわけではなさそうである。
荷物に十分注意しながら、会話を始める。彼らはほとんど英語が
できないので、ほとんど会話にならない。彼らは1時間後に来る
電車を待っているようで、暇らしいのはわかった。
彼らの内の1人は何かの病気のようで、体中の皮膚が乾燥してバリバリに
なっており、その表面には緑の物体が付着している。緑の物体はたぶん
カビだろうと思うが実際のところはよくわからない。とにかく、辛うじて
素肌が見えているのは鼻の頭だけで、顔、首、手、腕、腹など全て、
ひび割れた皮膚とその上に付着した緑で完全に覆われている。平然と
公共の場にいる所を見ると、伝染する病気ではないだろう。
結局、半分暇つぶし、半分冷やかしだったのだろう。旅行について
話してみたりもしたが、格闘技は何かやっているかと聞いてきて、
「かかってこいよ」という素振りを見せたり、殴るとみせかけて
寸止めしたりと、悪ふざけをし始めた。あとは、お金を見せろだの
3ユーロくれだの、実りの無い会話が多いが、無視しても効果が無いし
別の場所に移動したくても、明かりがついているのはここしかない。
まぁ、駅で夜を明かそうとした自分自身の責任で、自業自得である。
仕方がないので彼らの電車が去るまで適当に相手していた。
4:30にカフェが再開したのでそちらへ移動して、8:00までをそこで
過ごし、ホステルへと移動した。
駅には監視カメラが設置されており、私の前に来た若者2人はそれを
何度か気にする素振りが見えた。たぶんのそカメラが防犯効果となり
安全性が確保されたのだと思うのだが、もしあれが無ければあの2人の
悪ふざけはエスカレートしていたかもしれない。置き引きなどの
盗みの犯罪の可能性を感じたことはこれまで何度もあったが、暴行の
可能性を感じたのは今回が初めてである。改めて人気の無い所には
足を踏み入れないようにする必要があると感じた。
もし、こんな形で犯罪に遭えば私はただの馬鹿である。反省。
1 件のコメント:
お、ドラキュラの街じゃないかっ!
いってみたい…。。。
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