イスタンブールに古くからある日本人宿へ泊まってみた。この旅では
ブダペストに続く2回目の日本人宿だ。ウェブサイトがあったので、
そこで辿り着き方を調べていたのだが、少々不親切な内容だと感じた。
まず、普通ならバスや列車を降りてからの説明があるはずだが、最寄の
トラムの駅からの行き方しか載っておらず、そこまでは自力で探すしか
ない。私はバスターミナルからだったので、まずは地下鉄に乗って
トラムへ連結している駅まで行き、そこからトラムでウェブサイトに
載っている駅まで行った。ここからは地図と説明があるので、それに
沿って移動するのだが、目印となるはずの銀行が違う銀行に変わって
いた。前の銀行は潰れたのか移転したのか。。。まぁ、地図通りに
進めば看板が見えるので、苦労なく辿り着けるが、それにしても、
少し手を入れるだけで正しい内容に変えられるので、直すべきだろう。
サイトを立ち上げたまま放置というのは、経営をしている以上、本来
ならありえない話なのだと思うが、ここはトルコの安宿なんだと反論
されそうだ。
入り口でブザーを鳴らすと4階の窓がガラガラと開き、人が半身を出して
こちらを見ている。そして、私の姿を確認すると、玄関のドアロックが
解除された。なかなか原始的な感じだが、セキュリティー上の効果は
高そうだ。
レセプションは4階なので、長く薄暗い中で階段を上へ進んでいく。
重い荷物を背負っているとこれがなかなかきつい。やっと4階へ到着
して、部屋の中へ入っていくとそこでは数人の人が寛いでいた。
管理人の机と思われる場所には誰も座っていなかったので、「管理人は
いませんか?」と近くにいた人に尋ねると、どうも管理人は風邪を
引いていてまだ寝ているそうだった。9時は既に回っていたが、
チェックインはそれほど急ぐ事もなかったし、ベッドをもらう事
以外の説明事項は長期滞在している人がしてくれたので、荷物の
置き場所の他は特に困ることは無かった。
4階はレセプションと共有部屋とキッチンが存在していて、人が
集まる場所になっている。ここで座って宿について聞いていると
いくつか驚いた事があった。まずありえないと思ったのは管理人が
1人体制ということ。24時間体制を宣言しているのに管理人が1人なんて
これまで聞いたことが無い。どれだけ貧乏な地域に行っても管理人は
交代制になっており2人以上存在していた。ここでは管理人が外出する
用事がある時は、宿泊客が管理人に代わって対応する事になるらしい。
長期滞在者が多く、あまり外出しない宿泊客がいるこの宿ならではの
対応だ。次にありえないと思ったのは共有部屋が喫煙OKだって事。
タバコを吸わない人間にとっては、共同部屋には来るなと言っているに
等しい。換気は良くないし、この時期は寒いから窓を閉めている事も多い。
ここはタバコが安いので、吸う量を減らすなど考えられず、吸う人は
本当によくタバコを吸う。吸うこと自体なんら問題は無いが、換気の
悪い共有スペースで吸われると逃げ出したくなる。他にはトイレも
水回りに問題があり、用が済んだ後は自分で水を汲んで流さないと
いけない。まぁ、トイレが壊れているのはよくあることなのだが、
ツリーオブライフでは修理をする予定がまったく無いようだ。
お昼近くになって管理人が起きてきた。マスクをしていて、とても
体がダルそうだ。かなり酷い風邪らしい。普通ならそんな状態で
客対応などしないだろうが、管理人は1人しかいないので仕方がない。
よろよろの管理人からベッドを割り当ててもらい、とりあえず
ひと段落ついた。
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