ドレスデンで知り合ったミホさんとブダペストで再会した。
ミホさんによると今日からワインフェスティバルが王宮で
行われるらしく、せっかくなので一緒に参加してみることにした。
このワインフェスティバルではハンガリー各地域のワインを
王宮に一堂に集めて、それぞれが小規模のお店を開くという
趣向だ。参加者は気になるワインを試飲する事ができる。
入場料が2300フォリント(約1500円)で、200フォリント分の
試飲チケットとワイングラスが貰える。ワインの店舗は100を超え、
他にチーズやピザなどのお店が出ていた。私が行った時は初日
だったので、オープニングセレモニーが行われ、他にも色々と
催し物があったようだ。
会場はたくさんの人で賑わい、ミホさんと私もその中の
1人として歩き回った。ワイン少なめ1杯が200~600フォリント
とお手ごろで、気軽に飲むことができた。ワインの味は
あまりわからない私だが、甘いと言われるトカイのワインは
違いが良くわかった。すごく甘い。
3~4杯ほど楽しんだ後、最後の1杯を飲もうと、近くのお店へ
行った。手に持っているのは200フォリント。正直、どれを
頼んでいいのかわからないので、店の兄ちゃんにこう言った。
私「なんでも良いからこのお金で飲めるお勧めのワインを頂戴」
「選んでくれたのを喜んで飲むから」
店「ん~、赤と白どっちがいいんだい?」
私「赤かな」
店「ちょっと待ってな」
値段表をチェックしながら少し考えた後、あるワインを注いで
くれた。しかし、ワインの量はいつもの半分ぐらいしかない。
そして、兄ちゃんは言った。
店「これはこの店で一番有名なワインだよ」
私「えっ、200フォリントしか無いんだけどいいの?」
と200フォリントを渡そうとすると、
店「取っておきな」
粋だ!このシステマティックな会場でそんな粋に出会うとは
思わなかった。兄ちゃんカッコいい。
味がわからない私には最高に美味いワインとなった。
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