エルフルトでの滞在を終え、次に向かう街はブダペスト。ブダペストへ
行くには最低でも国を1つ超えなければならない。とりあえずネットにて
電車で行った場合の値段を調べると126ユーロと出た。高い。。。そして、
ICE(高速列車で新幹線みたいなやつ)だと更に高い。まずは行く方法から
考えなければ。。。
ユーロラインズのようなバスは無いかと検索してみると、残念ながら
エルフルトを通ってブダペストへ行く国際バスは無かった。そして、
ドレスデンやプラハへ行けばバスは有るのだが、直近の数便は満席だった。
ミュンヘンやニュルンベルクはどうだろうと調べてみれば、何故か
料金が90ユーロ以上もしてビックリ。宿泊先のドイツ人によると、
オーストリアはアウトバーンが有料だからその分が上乗せされている
のじゃないかと。バスは厳しいなぁ。。。と感じた。
ここで思い出したのが、ドイツで結構ポピュラーな相乗りサイト。
2つ教えてもらっていたのだが、1つは国内、国際を問わず検索可能。
http://www.mitfahrzentrale.de
もう一つは国内の地域しか検索できない。
http://www.mitfahrgelegenheit.de
当然、ブダペストが検索できる方で見てみると、エルフルトから
直接ブダペストへ行く車は見当たらなかったが、ここから西北西に
70~80km行った場所からトラックが出ている。早速連絡してみたが、
既に予約者がいて残念ながら乗れなかった。ちなみに、料金は50ユーロ。
エルフルトから乗り場までが20ユーロぐらいなので、合計で70ユーロ。
これに乗れなかったのは本当に残念。
さて、正攻法じゃダメな場合、私は変わった事にトライします。
前にポーランドに行った際、バスも電車も東側の国では値段があまり
変わらないとあるイタリア人に教えてもらっていた。じゃぁ、単純に
チェコに入ってからブダペスト行きのチケットを買ってみてはどうだろう、
と考えた。エルフルトからドイツ国境まではトゥーリンゲンチケット
(一定の地域で各駅停車の電車に9:00~3:00まで乗り放題)が19ユーロで
買える。ドイツ国境の駅からチェコ国境の駅までが3.70ユーロ。合計で
22.70ユーロでとりあえずチェコ国境まで行ける事になる。
前もってかかる時間をちゃんと調べられるはずなのだが、遊び気分を
残したいのと、時間だけはたっぷりあるので、チェコ国境の町である
DECINまでのチケットだけ買って出発してみた。
特急に乗らないとこれだけ時間がかかるのか、と思いしらされる。
通常ICEに乗ってブダペストへ行くとすれば、所要時間は多分
10時間ぐらいだろう。早朝に出発すれば明るいうちに着く。
だが、私のタイムテーブルは次のようになった。
--:-- Erfurt 9:00
10:04 Weissenfels 10:26 (12分待ち)
11:12 Leipzig 11:58 (46分待ち)
13:39 Dresden 15:00 (99分待ち)
15:57 Schona 16:05 (ドイツ国境の町)
16:24 Decin --:-- (チェコ国境の町)
各駅停車でゆらりゆらりと揺られながらゆっくりとDecinへ向かう。
天気は快晴で、電車からの眺めは最高。飽きないので、ボケーっと
外を見ているだけで時間が過ぎていく。そして、ほどなく電車は
Decinへ着いた。
勝負どころです。
チケット売り場へ行き、ブダペストまでの料金を尋ねると、
1315クローネ(≒53ユーロ)と答えが返ってきた。すばらしい!
合計75.70ユーロでエルフルトからブダペストまで行ける!
タイムテーブルを見ると
--:-- Decin 19:59
21:32 Praha 21:53
07:03 Budapest --:--
って、夜行?朝7時着って、どれだけ時間かかってるんじゃ。
しかもDecinに3時間以上滞在できる。3時間あれば、歩かねば。
駅の荷物預かり所へ、バックパックを預けに行くと、おじさんが
対応してくれ、20クローネ必要だということがわかった。よく
考えると、クローネなんて持っていない。ポケットに4クローネ
を発見したが。。。 ちなみにおじさんは英語が話せないので、
相談とか交渉とかできなさそう。どうしようか考えていると
「後で持ってきな」と(たぶん)言って奥へ消えてしまった。
20クローネ。。。150円ぐらい。。。 Exchangeだとコミッション
取られるし、1ユーロなんて両替したらいくらかえってくるのか。。。
まぁ、仕方がないので、町へ出てどうにかなるか試してみる
ことにした。
知らない町で最初に行くのはツーリストインフォ。フリー
マップを貰ってアドバイスを。。。 と思ったら、英語が通じない。
英語が通じないツーリストインフォは久しぶり。たぶん、ここは
ドイツ語とチェコ語だけなのだろうなぁ。。。 残念。
2時間ほど写真を取りながら歩き回り、駅まで戻ってきた。
途中でユーロが使える店や、両替できそうな場所が無いか探して
みたのだが、見当たらなかった。そもそも、国境の町なのに、
駅にExchangeが無いって。。。 銀行はあるが閉まってるし、
ATMだと500クローネからしか取り扱ってくれないので、できれば
使いたくない。仕方が無いので、ユーロで受け取ってくれないか
聞いてみることにした。預かり所へ行くと、中年の女の人が
出てきて、20クローネを請求してくる。1ユーロを出して、
ジェスチャーで「これで勘弁して」と押してみたが全く効果無し。
そして彼女は、20クローネ持ってこないと荷物は渡せないと言って
奥へ消えた。。。
非常に困った。
どうするか。公共機関がダメならそこら辺を歩いている人に
聞いてみるしかない。3人、4人と聞いていくが、誰もユーロと
なんか交換してくれない。そして、英語が話せる人は1人も
いないので、相談もできない。途方に暮れていると、バックパック
を背負った女性が切符を買いにやって来た。チャンス到来と
ばかりにユーロを交換してくれないか聞いてみると、さすが
パッカー仲間、快く交換に応じてくれた。そして無事に、
バックパックを取り戻した。
久々に英語が全く通じない世界へ飛び込んだ。ずっとメジャーな
観光都市ばかり巡っていたので、少し感覚が鈍っていたようで、
言葉が通じない時の怖さを思い知らされた。全く言葉が通じない
人間は地元の人にとっていい迷惑なので、適当にあしらわれて
しまう事が多々ある。共通言語が話せる人を1人も探せないとなると
本当にどうしようもなくなってしまう。お金が関係する事は
ちゃんと考えてから行動しないといけないですな。
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