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2008年7月11日金曜日

D-DAY

一般的にたぶん知られていると思うが、私は無知なため初めて
この場所に来て知った。D-Day、それは第二次世界大戦で最大の
イギリス、アメリカ、カナダによるノルマンディー上陸作戦で、
この上陸を機に軍は一気にベルリンへと迫り、ドイツを撃破する。
これらのキーワードでピンと来ない人はプライベートライアンと
言えば聞いたことがあるのではないだろうか。私はまだ見たことが
無いが、最初の15分間ぐらいが、上陸作戦中の激しい戦闘を
描いているらしい。

私は3人に連れられて、アロマシュという所に行った。そこは
美しいビーチが何キロにも広がっていて、静かで落ち着いた
感じのする所だった。砂浜に大きな古いコンクリートの塊が
点在し、2kmほど沖にも同じように大きなコンクリートの塊が
連なって存在していた。後で知ったが、これらは上陸作戦の時に、
防波堤として沈められたコンクリートの塊で、今もそのまま
にされているらしい。

博物館に入ると、上陸作戦の全容を順序だてて説明してくれる
映画や(日本語あり)、ミニチュア模型、記念品などが展示
されていた。

この上陸作戦はアメリカを抜きにしては語れないほどアメリカが
大きくかかわっているのだが、この地に戦いに来たアメリカ人は
いったいどんな思いで関わっていたのだろうか。母国から遠い
この地へ来て、ヨーロッパ人のために戦う事が、彼らにとって
どれほどの意味があったのだろう。何のために生き、何のために
死んでいくのか、私に出せない答えを彼らは持っていたのだろうか。

私が色々と考えていると、アンニャがD-DayのDVDとプライベート
ライアンのDVDをプレゼントしてくれた。私が考え込んでる姿を
見てプレゼントしたくなったそうだ。この旅では遠慮はしないと
決めているので、ありがたく頂戴した。

次に向かったのはアメリカ兵士のお墓。D-Day後、この地で
亡くなった兵士の数は9300人に上るそうで、ノルマンディー
コーストの一部にアメリカが所有する土地があり、そこに
亡くなった全ての兵士の墓が存在する。墓は階級に関係なく
皆同じ扱いで、クリスチャンには白い十字架、ユダヤ人には
十字架ではなく星の形のお墓が立てられていた。これ等の
お墓は寸部の狂いも無く縦、横、斜めに綺麗に並べられて
おり、一種のアートのように美しい場所だった。

お墓を見た後は、併設されている記念館へ行ってみた。
セキュリティーが厳重で、入り口でまず荷物チェックを
行う。チェックは空港で見かけるアレで行われ、怪しい事が
あれば2~3人いる警備員が対応する。中に入るとほぼ全ての
スペースに警備員が1人いて、怪しい人物がいないかチェック
している様子だった。こういった場所だけに、テロが
行われるのを未然に防ぐためなのだろう。

中では兵士一人一人をクローズアップした映画の上映や、
戦争中の出来事、ドイツ軍の侵略についての解説などを
見ることができた。アメリカ領有地のためか、ほとんどが
英語で、フランス語がサブになっていて、久々にフランス語
の縛りから外れ少しうれしかった。

これ等の土地を訪れ、第二次世界大戦の事について少し興味が
出てきたので、アンネの家、ベルリン、アウシュビッツの
3ヶ所に行ってみる事に決めた。

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