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2008年8月18日月曜日

今回の旅について考える

飲んでます。プラハの郊外のバーで1杯24クローネ(約1ユーロ:170円)
の大ジョッキを飲みながら書いてます。最近ビールをよく飲むように
なりました。写真

昨日予約していたバスの時間(21時)に乗り遅れてしまい、プラハに
もう2日滞在する事になりました。なんとも情けない話ですが、遅れた
のは道に迷ったせいです。本当は15分もかからない道のりを1時間半
かけて辿り着きました。ちなみにその日も飲んでました。

プラハの観光もトラムの旅もしてしまったので、今日も天気は良い
のですが、少し腰を据えてバーで飲みながら今回の旅について
考えてみようかと思いました(月曜昼の3時)。

何をしている人たちか知りませんが、なぜかバーにはちらほら
若者からおっさんまでが飲んでいます。この時間に。チェスを
する人、ノートパソコンをいじっている人、カウンターで会話を
している人など色々です。あと、マリファナをしている人も
いるようで、アムステルダムで嗅いだあの匂いがします。

さて、今回32歳という年齢でバックパックの1人旅を始めた訳
ですが、何か私の心に進展があったでしょうか。

旅を始めたきっかけを言葉で説明するのは難しいのですが、
簡単に言うと「自分が生きている事に感動しなくなった」
だと思っています。この言葉だけ見ると明日にでも自殺しそうな
感じですが、そんな事はなく自殺には興味はありません。
生きている事に感動がないというのは多分、自分の周りで
起こっている物事に興味が無くなってしまったことから
始まっていると思っています。例えば食事。食事をする際に
おいしい物を食べたいと思わなくなる。食事に興味が
無くなれば食べるものは何でも良くなる。誰かと食事しに
行っても食べたい物が無いので一番安いものをオーダーしたり、
一緒に行った人に決めてもらったりします。自分を着飾る
事にも興味がなくなります。自分を着飾るというのは
自分を表現する事。でも、誰からどう見られるかまったく
興味が無く、また自分の興味がどこにも無いので表現する
必要もありません。そのため指輪やタトゥー類は付ける気に
ならず、服装は至ってシンプルになります。興味が無いこと
に関して書けばキリがありません。

元々こんなに興味の無い人間だったかというとそうでもありません。
大学を卒業するぐらいまでは相当に色々な事に興味を示し、
かなり行動的でした。例えばサッカーが大好きなので、
すばらしいプレイヤー達の試合を見たり、自分でプレーを
したりしていました。それがいつの間にか好きだったハズだから
試合を見たりプレーしたりするようになっていました。
他には競馬が大好きでした。ブラッドスポーツと呼ばれる
競馬にはギャンブルの観点より、血統や個々の馬の生き様に
惹かれました。興味がある時期は何百頭という馬の名前を覚え、
血統ラインを暗記したものですが、今は1頭の名前を覚える
のも難しいです。

物事に興味が無くなるというのはすごく辛い事です。
なぜこんなことが自分に起きているのか不思議です。
この状況から脱出するため、かつて欲しかったものや
好きだった事を買ったり行ったりしましたが、
結局使わなかったり、続かなかったりで、状況は変わりません。

今回の旅にもそれほど期待している訳ではなく、多少の変化が
あれば良いなと思っています。まぁ、当たり前の事なんですが、
人生を楽しく生きるのは全て自分自身にかかっていて、その
演出を自分でどれだけできるかなんですよね。旅をしながら
人々を見ていて、それだけははっきりと見て取れます。

これから将来、日本では私のように自分の興味がどこにあるか
判らないという人間がもっともっと増えてくると思います。
ある意味、私は悩める人々の最先端を行っているのかもしれません。
旅をする事は多少なりとも人生観に影響をもたらしていると
思います。特にヨーロッパという場所はたくさんの国が
存在し、西欧、北欧、東欧、ギリシャやトルコを巡ると
色々な価値観に出会うことができます。世界は日本を中心に
回っているわけではない、そんな単純な事が新鮮に感じます。

ところでこの旅をしている途中に将来達成したい事が
出てきました。それは母親をチェコに連れてくる事。
私はこれまで親孝行をした事がありません。学生時代散々
親に迷惑をかけておきながら、何もしてあげたことが
無いのです。学校を出してもらったおかげで、英語が
話せるようになり、コンピューターの知識を得る事が
でき、色々な可能性を広げる事ができました。

母をチェコに連れてくる事、これが当面日本に戻ってからの
目標になりそうです。

2 件のコメント:

hatchyz さんのコメント...

ジュンさん、お久しぶりです。
元気に旅をしているようで、何よりです。

さて、ジュンさんの言いたいこと、すごく分かります。自分で自分に「自分はどうなのよ?」問いかけたら、おそらくジュンさんが感じているような、感情に行き着くような気がします。

なんていうんでしょう。
頑張って働いて、勉強して、生きようとしても、やっぱり何となく虚無感を覚えてしまうのです。それは一瞬のことかもしれませんし、どこか無意識で思っているようなことかもしれません。が、じっくり考えてみるとあながち自分もジュンさんと同じような感情を抱いていると実感してしまいます。


表面上は、確かに、別に不満のない人生を、毎日を送れているとは思うのですが、生きてる実感が薄い、換言すると、なんとなく生きてるような気がするのです。

だから、旅に出たジュンさんはすごいと思う。まさにアクションを起こしているのですから。人間は変わろうと思ったら、思うだけでは変わらないといいます。変わらざるを得ない環境に自分を追い込むこと。これが一番の近道だといいます。

ぜひ、旅が終わったときには、ジュンさんが何か見つけていることを期待しています。おっと、期待していると言うとプレッシャーをかけてしまいますので、う~んなんつったらいいのかなぁ、まぁ、とにかく会いましょう!

では、今後の旅日記も楽しみにしています

ジュン さんのコメント...

お久しぶりだね~

コメントありがとうね。hatchyzが感じている事を書いてくれたのはすごく参考になりました。こういったテーマは人に誤解されるような気がして、なかなか書けないんだけど、酒の勢いをもらって書いてみました。

おもしろいのは、書いてみることでこれまで頭の中で悩み続けていた事が少し整頓ができてきたような気がしています。

最近では、外人さんにもこういった私の問題を話すようになり、会話が弾むようになりました。こういった旅は自分にすごく向いているなと感じます。

日本に戻ったら、年末辺りに福岡に行くと思うので、また連絡するよ。色々と話しましょう。